Sunday 25 September 2022

Chromebook を個人輸入


 最近、Chromebook を買いました。購入方法から使用感、できること・できないことなどレポートします。

  • 検討
  • 購入
    • 関税のこと (2020.6.25 追記)
    • 後日、Amazon から返金がありました
    • 国内で買う場合
  • 配送
  • セットアップ
    • Chromebookの管理 (2020.5.23 追記)
  • マウス
  • キーボード (2020.5.23 追記)
    • キー配置
    • Windows のファンクションキーに代わる機能も存在する
  • 使用感
  • Windows からの移行について
    • 余談:スプレッドシートについて (2020.12.11 追記)
  • Chromebook は、プログラミング・開発もできる (2020.5.23 追記)

 

検討

店頭に売っていないため触ることができませんでしたが、思い切って Amazon.com で注文

詳しい仕様が見つからなかったので、Amazon のコミュニティで質問しながら買いました。「個人輸入」というほどの買い物ではないのですが、そんな感じで情報が少ないので上げておきますね。


購入

買ったのはこちら・・・

Acer Chromebook 14

「とりあえず使ってみたかった」かつ「ブラウザがあればいいや」という理由で選びました。購入時の価格は、本体が $ 212。配送料込みで $247.71(JPY 27,326)でした。安いー。

この値段のノート PC を国内で買おうと思ったら、満足できないスペックのものしかありませんでした。ちなみに同じものを国内 Amazon で買おうとしたら、2 万円近く高かった。


関税のこと

ちなみにパソコンは無税なので、このあと関税の請求が来る、なんてことはありません でした。

ノートパソコンの場合は通常、関税率表の「8471.30」に分類されるはずです(はず、というのは、最終的には通関時に決定されるため)。

この表は年に何度か更新されますが、工業製品は基本的に無税なので、多分変わらないんじゃないかな。


後日、Amazon から返金がありました


JPY966、Amazonより返金連絡あり。輸出コストが少なく済んだから、とのこと。ということで結局、26,400 円くらいで購入できました。

Amazonってよくブラック企業だと言われるけど、消費者にとってはすごい優良企業だよね。貧乏人と外出できない人の味方。


国内で買う場合

国内で買うと + 2 万円弱くらい。今は Acer 14 インチが無くて、15.6 になっているけど、当時もこのくらいの価格差があった。私も次買うなら 15 インチにしようかな。ほとんど移動しないし。

トラブル発生時に英語でやり取りするのが不安な人や、日本語キーボードを使いたい人は、国内で買う方が安全ではある。


配送

"Standard Shipping" を選び、注文から 9 日後に受け取りました。

事前にカスタマサービスへ問い合わせた所、どの発送方法を選んでも航空便で送ってくれるとのこと

船便だと 2 週間は海の上で揺られることになるので、揺れで破損しないか心配でしたが、それを聞いて安心して待てました。


セットアップ

段ボール箱を開けると、シンプルな箱が入っていました。

写真の通り段ボールと内箱の間に結構な隙間が大分あるので、まあ揺れたでしょうね。だけどこの中に粒の大きく頑丈なプチプチが入っていたので、一応大丈夫なのでしょう・・・。

中身はこれで全て。余計なものが一切入っていません。

ノートを開くと、ものの数秒で画面が立ち上がります。セットアップとか要りませんでした。

環境を選んで、既存の Google アカウントでログイン。これですぐに使い始めることができます。めっちゃ楽。ノンストレス。


Chrombook の管理

Chromebook は、パソコン本体にデータや個人情報をほとんど持たず、全てはクラウド上に存在します。

開いて、自分の Google アカウントでログインすれば、いつも全てが使える状態になっている。作業は Chrome ブラウザ上で行うし、データは Google Drive に置けば良い。

そういうわけで、本体のスペックや容量もそんなに必要がないんですね。

複数人で使う時は、ログアウトを忘れないようにしなきゃですね。


マウス

付属の無線マウス、レシーバーが無いなあ・・・と思ったら、電池 BOX の横についていました。その説明も一切無し (笑) ここに入っているのって、今時当たり前なんでしょうか?




キーボード

注意すべき点は、輸入品は US キーボード である、という点くらいかな。キーに日本語は書かれていません。

だけど多くの人は「かな入力」をしないと思われるので、特に支障ないのでは?

キー配置

キー配置は日本語キーボードと若干違う所もありますが、通常の入力に関係する部分は同じです。

記号の位置が少し違うので、ブラインドタッチに慣れている人は「あれっ」となるかも?でも見ればわかるし、そこは慣れかな。

US キーボードです

Windows のファンクションキーに代わる機能も存在する

Chromebook にはファンクションキーがありません。が、いくつかのキーは同じ動きをします。よく使うもので言うと、

  • F5 → 画面リフレッシュ
  • F7 → 全角かな変換
  • F8 → 半角かな変換
  • F9 → 全角英数字変換
  • F10 → 半角英数字変換
  • 変換機能は、日本語環境だとよく使いますよね。

使用感

Chromebook にはキーボードバックライトがついていません(*)。そこが購入を迷ったポイントでしたが、全体的にはとても満足です!

(*) 追記:2020 年現在だと、今売出し中のモデルは軒並みキーボードバックライトがついています!!

速く、軽く、ストレス無く使えています。時々 Windows を立ち上げると、待ち時間がとても長く感じてしまいます。軽くて、移動も楽々。充電の持ちも良い。キーボードもトラックパッドもマウスも使いやすい。(まぁマウスは静音のエルゴノミクスじゃないと嫌なので、自前で用意しましたが。)

スマホみたいに夜間モードの ON/OFF もでき、目に優しいです。

唯一の不満?は、英→日切替した時に、変換が入力に追いつかないことがあること・・・。最初はそうじゃなかった気がするので、私が色々入れすぎたせいなのだろうか。

ちなみに英→日/日→英の切替は [Ctrl + Space] で。


Windows からの移行について

元々使っていた Windows を併用しながら移行して行くつもりでしたが、2, 3 日経たないうちに、ほぼ Chromebook だけで仕事ができるようになりました。

私は Excel が大好きなので、 Windows から離れるのが難しいかと思ったのですが、 割り切って今は Google スプレッドシートに体を慣らし中です。


余談:スプレッドシートについて

Excel に慣れすぎている私としては、スプレッドシートの使い勝手が Excel とはちょいちょい異なるのが、多少不満。若干、作業効率が下がる部分がある。

たとえば・・・

  • セルに入力後、一度 ENTER しないとセル内先頭へ行けない。
  • 複数セルに値を入力時、Excel なら (ENTER せずに) SHIFT + CTRL でセルを選択 → CTRL + ENTER で他セルにも同じ値を入力できるところ、スプレッドシートだと、一つ目のセルの入力値を ENTER で決定してからでないと、同じことができない。
  • スプレッドシートに "Web 上の画像" を入れたい場合、一度 DL してから Google ドライブに upload し、それを挿入という手順を取る必要がある。Excel の場合は Web ページをコピー&ペーストで行ける。
  • データ量が多いと Excel より重くなる感じ。
  • Windows みたいに「F4 押下で直前にした同じ操作を繰り返す」ショートカットが存在しない。同じ書式を連続で設定したい時に面倒。Chrome OS は、そもそも装飾には力を入れていないんだろうけど、でも書類を「見やすく」したいことって多いんだよなあ。

逆に Excel や Windows より使いやすい点もあるんですが。即時更新とか・・・保存ボタンを押す必要が全く無い。でもこれは、今は Excelも設定で何とかなるのか・・・とにかく Excel は素晴らしいソフトだった・・・。

あと Chromebook は、ブラウザでタブをたっくさん立ち上げても遅くならない点がとても良い。Windows ではこうは行かなかった。とにかく動きがサクサク〜。

特殊な仕事以外はブラウザさえあれば賄える時代だし、重いソフトはもう極力使いたくないよね。


Chromebook は、プログラミング・開発もできる

この後 2 年間使ってみたのですが、とりあえず私が使う分には、Chromebook でできなかったことは VBA の編集くらいでした。

Windows でしていた作業は全てブラウザ上でできるようにし、開発環境も試してみました。

リモートワークツール (外部サイト)

Chromebook に開発環境を準備

詳しくは上のリンク先に書きましたが、Chromebook って Linux を入れられるようになっていたんです。しかも簡単に。Visual Basic CodeAndroid Studio を使って、Web システムやアプリの開発ができます。

本国アメリカでは、Chrome OS は学校でのシェアが 60% を超え、最も普及している OS となったようです(ソースは CNBC)。日本でも埼玉の県立校で導入が進み(日経の記事)、話題となりましたね。

Chromebook は安価で管理が楽、速いし一通りのことができることが分かったので、学校でのプログラミング学習に最適なんじゃないかな。普及すると良いな。


【関連記事】

Chromebook を外で使うには → Chromebook でテザリング

0 comments:

Post a Comment